サジェスト表示不可ワードとは?100文字のサジェストは表示できる?

サジェスト表示不可ワードとは?100文字のサジェストは表示できる? コラム

ロックワード

Yahooサジェストにおいて、2015年以前まではサジェストに関する規制はほぼありませんでした。

しかしサジェスト規制が無かったことで、サジェスト対策業者が増加し、広告単価が高いキーワードを中心に、サジェスト汚染が発生しました。

参考: サジェスト汚染?~ヤフーの虫眼鏡スパムのその後

それにより2015年頃、広告単価が高いキーワードを中心にサジェストが「ロック」され、検索クエリが反映されない状態となりました。

上の記事で挙げられている「酵素ドリンク」「カードローン」「ニキビ」も、「ロックワード」に設定されました。

それらのキーワードでサジェスト対策を行っても、その「ロックワード」から始まるワードは、サジェストに表示されなくなったのです。

対策が難しくなったこともあり、当時急激に増加したサジェスト対策業者も、今では大分少なくなりました。

その後、ロックワードの拡大、緩和などを繰り返し、2020年8月15日、ほぼ全てのロックワードが解除されました。

ただし、一部のワードが「NGワード」として、今でも規制され続けています。

サジェスト対策 searchfan(サーチファン)

サジェストについてもっと知りたい方はこちら👆

NGワード

ロックワードとは異なり、「含まれていると表示できないワード」を指します。

そもそも対策しても表示されなかったり、別の文字に置き換わって表示されたりします。

激安

「激安」という言葉からわかるように「激しく安い」ということです。

このような「激安」「超特価」「投げ売り」「破格」などの価格に関する用語は、「不当景品類及び不当表示防止法(景表法)」で使用を禁止されているようです。

参考: 要注意!法律で禁止されている広告表現・表示用語

「激安」「超特価」「投げ売り」「破格」の中で、「激安」のみ、Yahooでは表示できない単語として登録されています。(Googleでは表示可)

▲Yahoo!JAPANで「激安」と入力した時のサジェスト
▲Yahoo!JAPANで「激安」と入力した時のサジェスト

「激安」を含むワードで対策することで「格安」に置換されて表示されるケースもあるようです。

現金化

「現金化」とは…

クレジットカード現金化(クレジットカードげんきんか)はクレジットカードのショッピング枠を現金にする行為である。おもに「商品買取り型」と「キャッシュバック型」の2通りがある。

利用者は、業者からクレジットカードで物品を購入する。利用者は物品を購入したことにより、クレジット会社に対して代金支払い義務が生じる。一方、業者はクレジット会社から代金受領の権利が生じる。これは、一般的なクレジットカード使用の法律的な効果と同様であると思われる。

利用者は業者に購入代金の一定割合で物品を買い取ってもらい、現金を手にする。業者が売却した価格と、利用者から買い取った価格の差額が業者の利益である。この際、業者は古物営業法に基づいて古物商の資格で買い取りを行っている。

「客の需要に応じた商行為」であり、限りなくグレーゾーンではあるが違法ではないという考え方がある一方で、「実質的には貸金業に該当する」という東京弁護士会の意見書が日本国政府(衆議院・参議院・金融庁・経済産業省・消費者庁・警察庁)に提出されるなど、違法とする考えもある。実質的な金利が法定利息を超えた闇金融レベルであることもある。

引用:Wikipedia

というように、「違法(もしくは限りなくグレー)」にあたるようなキーワードの場合、検索エンジン側にサジェストが制限されている場合があります。

▲Yahoo!JAPANで「現金化」と入力した時のサジェスト
▲Yahoo!JAPANで「現金化」と入力した時のサジェスト

Yahoo!JAPANで「現金化」と検索しても、サジェストは表示されません。

薄毛

Yahooでは「薄毛」というワードも、サジェストが表示されません。

▲Yahoo!JAPANで「薄毛」と入力した時のサジェスト
▲Yahoo!JAPANで「薄毛」と入力した時のサジェスト

例えば「ブス」「不細工」といった単語も、サジェストが表示されません。

おそらくこのようなネガティブな「身体的特徴」を含むワードを許容してしまうと、「人物名」で検索した時のサジェストに、誹謗中傷とも取れるような単語が出てしまうことを懸念したのでは、とも考えられます。

人気・おすすめ・ランキング

Yahoo!ショッピングのようなショッピングモールサイトにおいては、「人気」「おすすめ」「ランキング」といった単語が使用できない場合があります。

一部表示が制限されているワード

インプラント

▲Yahoo!JAPANで「インプラント」と入力した時のサジェスト
▲Yahoo!JAPANで「インプラント」と入力した時のサジェスト

Yahoo!JAPANの検索窓に「インプラント」と入力すると、上のようなキーワードが表示されます。実はこの「インプラント」、後ろに続く単語によって、表示されたりされなかったりします。

これはおそらく「薬機法(旧薬事法)」が影響しているのでは、と考えます。薬機法とは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」といい、そのままの意味です。

先ほど「景表法」についても触れましたが、医薬品や医療行為に関しては広告規制が存在し、一部の表現は制限されています。ですので「インプラント」の場合、後ろに続く単語は、以下のパターンのみとなります。

  • 治療
  • 費用
  • 保険
  • 値段
  • 専門(専門医)
  • 東京

他にもありますが、ここでは割愛します。

キャバクラ

▲Yahoo!JAPANで「キャバクラ」と入力した時のサジェスト
▲Yahoo!JAPANで「キャバクラ」と入力した時のサジェスト
▲Googleで「キャバクラ」と入力した時のサジェスト
▲Googleで「キャバクラ」と入力した時のサジェスト

YahooとGoogleで、検索枠に「キャバクラ」と入力してみました。Yahooでは10枠サジェストが表示され、Googleでは表示されていないようです。

一見、Yahooでは規制がかかっていないように見えますね。では、後ろにスペースを入れてみます。

▲Yahoo!JAPANで「キャバクラ 」と入力した時のサジェスト
▲Yahoo!JAPANで「キャバクラ 」と入力した時のサジェスト

「キャバクラ」から始まるワードが無くなってしまいました。このように、キーワードの後ろにスペースを入力すると、サジェストが規制されるワードもあるのです。

逆に言えば、後ろにスペースを含めない形であれば、サジェスト対策が可能です。

整形

Yahooで「整形」と入力すると、「整形外科」から始まるワードで埋め尽くされています。実際、対策をする上で「整形」の後ろにスペースが入っているワードは、表示できません。

▲Yahoo!JAPANで「整形」と入力した時のサジェスト
▲Yahoo!JAPANで「整形」と入力した時のサジェスト

こちらは先ほどの「インプラント」と同様に、薬機法関係での規制と、「薄毛」のように「誹謗中傷」への懸念の両方が考えられます。

例えばアイドルや芸能人の名前を入力した時に、「○○ 整形」と表示されないように、といった配慮がうかがえます。

% などの記号

今までの流れとは異なりますが、記号についても、表示できる、出来ないがあります。

Googleでは、「%」「!」「?」のような記号は、サジェストに表示されません。

▲Googleで「いちご100%」と入力した時のサジェスト
▲Googleで「いちご100%」と入力した時のサジェスト

「%」が消えて表示されているようです。

最大表示文字数

また、サジェスト表示不可ワードが含まれていなくても、文字数が多すぎると、表示できない場合があります。

Yahoo!JAPANでは、全角24.5文字が最大文字数とされています。

Yahoo!ショッピングも同じく全角24.5文字です。

Amazonは、44文字でした。多分もっと長いワードでも表示できる気がします。

▲Amazonで「デデデデ…」と入力した時のサジェスト
▲Amazonで「デデデデ…」と入力した時のサジェスト

Bingは20文字を超えたあたりで、サジェストで「…」と省略された形で表示されます。

▲Bingで「デデデデ…」と入力した時のサジェスト
▲Bingで「デデデデ…」と入力した時のサジェスト

Googleでは、一番長いサジェストで、100文字のものが確認できました。

それは、BEGINさんの曲、「それでも暮らしは続くから全てを今忘れてしまう為には全てを今知っている事が条件で僕にはとても無理だから一つづつ忘れて行く為に愛する人達と手を取り分けあってせめて思い出さないように暮らしを続けて行くのです」です。

▲Googleで「それでも暮らしは続くから」と入力した時のサジェスト
▲Googleで「それでも暮らしは続くから」と入力した時のサジェスト

シングル「島人ぬ宝」のカップリングのようです。気になる方は是非。

ちなみにYoutubeでも100文字のサジェストが確認できました。横に長くなっていて、全貌が見えませんね。

▲Youtubeで「それでも暮らしは続くから」と入力した時のサジェスト
▲Youtubeで「それでも暮らしは続くから」と入力した時のサジェスト

まとめ

サジェストは奥が深く、実際に対策してみないと、表示できるかできないか判断できないキーワードもあります。もしもご依頼いただいたワードが「表示不可ワード」だった場合は、他の表示できる対策ワードを提案させていただきますので、ご安心ください。

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