Googleにおける「計測地域」によるサジェスト表示差異について解説!

コラム

 検索エンジンの中で、「Google」に関しては、計測する地域によって表示されるサジェストが異なります。弊社でも、実際にお客様の見ているサジェストと、手元で見ているサジェストで差異があったりするケースが多くあります。

株式会社○△<br>代表 N氏
株式会社○△
代表 N氏

Googleで「株式会社○△」と検索したときに表示される「株式会社○△ ブラック」を削除してほしいのですが…

弊社営業マン
弊社営業マン

「株式会社○△ ブラック」…。こちらでは表示が確認できませんね…。

株式会社○△<br>代表 N氏
株式会社○△
代表 N氏

あれ?こちらでは表示されているんですけどね…。

弊社営業マン
弊社営業マン

恐縮ですが、どちらの地域で確認されていますでしょうか…?

株式会社○△<br>代表 N氏
株式会社○△
代表 N氏

ブラジルです。

 サジェストの地域による違いについて、実際の例を元に見ていきましょう。

地域による「サジェスト」の違い

 Googleで「ラーメン」と検索したときのサジェストを、

  • 東京都渋谷区
  • 北海道札幌市
  • 沖縄県那覇市

の3つの地点で比較してみましょう。

【東京】

▲「東京都渋谷区」で「ラーメン」と入力した時のサジェスト
▲「東京都渋谷区」で「ラーメン」と入力した時のサジェスト

 「東京都渋谷区」では、「東京」や「新宿」、「恵比寿」といった、東京の地名が目に付きます。

【北海道】

▲「北海道札幌市」で「ラーメン」と入力した時のサジェスト
▲「北海道札幌市」で「ラーメン」と入力した時のサジェスト

 「北海道札幌市」では、「札幌」や「すすきの」が出ていますね。

【沖縄】

▲「沖縄県那覇市」で「ラーメン」と入力した時のサジェスト
▲「沖縄県那覇市」で「ラーメン」と入力した時のサジェスト

 「沖縄県那覇市」では、「沖縄」「那覇」「浦添」といったワードが表示されています。

 ちなみに、サジェストが10件未満(スマートフォンでは8件未満)の場合は、地域による違いはありません。これは、サジェストの枠を埋めるほどの検索がされていないためです。「ラーメン」のように沢山検索されているワードは、「ラーメン ○○」「ラーメン △△」というサジェスト候補のワードによって、どの地域でどれだけ検索されているかが異なるため、サジェストに違いが生まれますが、そうでない場合は、全国共通の表示になります。

 「ラーメン 食べ歩き」というキーワードを入力した時のサジェストを見てみましょう。

【東京】

▲「東京都渋谷区」で「ラーメン 食べ歩き」と入力した時のサジェスト
▲「東京都渋谷区」で「ラーメン 食べ歩き」と入力した時のサジェスト

【北海道】

▲「北海道札幌市」で「ラーメン 食べ歩き」と入力した時のサジェスト
▲「北海道札幌市」で「ラーメン 食べ歩き」と入力した時のサジェスト

【沖縄】

▲「沖縄県那覇市」で「ラーメン 食べ歩き」と入力した時のサジェスト
▲「沖縄県那覇市」で「ラーメン 食べ歩き」と入力した時のサジェスト

 どの地域であっても、同じサジェストが表示されているのが分かります。

サチコ
サチコ

GoogleでサジェストPRを行う場合…

「全国の多くの人に見てもらいたい」なら、サジェスト枠が埋め尽くされていないキーワード

「特定の地域の人に見てもらいたい」なら、サジェスト枠が埋まっているけどある程度の検索されているキーワード

というように、ターゲットに合わせて使い分けることが大事です。

地域による「検索ボリューム」の違い

 ちなみに、サジェストが10件未満(スマートフォンでは8件未満)の場合は、地域による違いはありません。これは、サジェストの枠を埋めるほどの検索がされていないためです。「ラーメン」のように沢山検索されているワードは、「ラーメン ○○」「ラーメン △△」というサジェスト候補のワードによって、どの地域でどれだけ検索されているかが異なるため、サジェストに違いが生まれますが、そうでない場合は、全国共通の表示になります。

 先ほどこのように述べましたが、地域によってサジェストが違うのは、地域によって検索ボリュームも異なることが理由です。Googleキーワードプランナーというツールで、地域ごとの月間検索数を比較してみましょう。

▲キーワードプランナー「新しいキーワードを見つける」
▲キーワードプランナー「新しいキーワードを見つける」

 デフォルトでは位置情報が「日本」になっています。

▲キーワードプランナーの現在地設定画面
▲キーワードプランナーの現在地設定画面

 クリックすると、他の地域を追加、削除することができます。「東京都渋谷区」「北海道札幌市」「沖縄県那覇市」の3地点で、検索ボリュームを比べてみましょう。

【日本】

▲位置情報を「日本」としたときの「ラーメン」の月間検索数
▲位置情報を「日本」としたときの「ラーメン」の月間検索数

 まず、日本全体での「ラーメン」の検索ボリュームです。1ヶ月で2040万回も検索されているのが分かりますね。

【東京】

▲位置情報を「東京都渋谷区」としたときの「ラーメン」の月間検索数
▲位置情報を「東京都渋谷区」としたときの「ラーメン」の月間検索数

 続いて「東京都渋谷区」。1ヶ月で20万回です。日本全体の1%は、渋谷区での検索なんですね。

【北海道】

▲位置情報を「北海道札幌市」としたときの「ラーメン」の月間検索数
▲位置情報を「北海道札幌市」としたときの「ラーメン」の月間検索数

「北海道札幌市」を見てみると、「東京都渋谷区」よりも多く、36万回です。「東京都渋谷区」よりも多いのは、個人的には意外でした。

【沖縄】

▲位置情報を「沖縄県那覇市」としたときの「ラーメン」の月間検索数
▲位置情報を「沖縄県那覇市」としたときの「ラーメン」の月間検索数

「沖縄県那覇市」まで来ると、大分少なくなりました。このように、地域によって、検索ボリュームが大きく差があることがわかりました。

 「東京都渋谷区」では「ラーメン 札幌」「ラーメン 那覇」のようなワードの検索ボリュームが少なく、「ラーメン 渋谷」「ラーメン 新宿」のようなワードが多く検索されるので、表示されるサジェストも異なってくる、というわけです。

サチコ
サチコ

検索ボリュームが大きい地域の方が、表示難易度も高くなります。

Googleの場合、表示できるワードとできないワードがあるので、

対策可否の相談、お待ちしております!

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