サジェストは、ユーザーの検索したキーワードを元に、表示するワードを選定しています。ユーザーが途中まで入力した文字列から推察して、キーワードを補完してくれる「キーワード入力補助」という便利なものですが、企業にとっては「看板」のようなものです。
そんな企業の看板が、ユーザーの検索によって、汚されてしまっているのです。
貴社の会社名を検索窓に入力した時の「看板」に、こんなネガティブワードが表示されていたら…。従業員の離職、採用した人材の内定辞退に繋がりかねません。
「ブラック」
まずは「ブラック」です。いわゆる「ブラック企業」を指します。「ブラック企業」の定義としては人によって異なりますが、厚生労働省は以下の通り定めています。
厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。
引用元：「ブラック企業」ってどんな会社なの？｜確かめよう労働条件：労働条件に関する総合情報サイト｜厚生労働省
残業代が出なかったり、有給休暇が取れなかったり、求人票に書いてある条件と異なる点があったり…一般的に契約面で不満を抱える従業員が多かったりすると、「ブラック企業」というレッテルを貼られがちです。誰しも「ブラック企業」では働きたくないですよね。
- 残業
- パワハラ
- モラハラ
- 労基
- ノルマ
のようなワードも一緒に表示されることがあります。
「最悪」
次に「やばい」です。先ほどの「ブラック」とは逆で、サービスを受ける消費者側の目線からのネガティブワードです。「接客態度が悪かった」「商品に不満を持った」「なんか気に食わない」という消費者が検索したワードをきっかけに、表示されがちです。企業として落ち度が無くても、たった一人の従業員のミスや、商品への異物混入など、思いがけないきっかけで起こり得ますね。
- やばい
- 悪質
- ひどい
- 不満
- 最低
のようなワードも一緒に表示されることがあります。
※特に「やばい」がサジェストに表示されていた時は、サジェストクリック率が20％ほどもある、というデータがあります。検索結果にネガティブな記事が有ったりするとマズいです。
「事故」
実際に事件や事故、不祥事を起こしてしまった企業に対して、表示されてしまうことがあります。例えば何年も前に起こした事故に対して、裁判によって損害賠償請求が命じられたとします。既に当事者間で解決した問題だとしても、ネット上にはニュース記事が残っていて、その記事を見るためにユーザーは「企業名＋事故」や「企業名＋訴訟」で検索をする。そうするとサジェストには「事故」「訴訟」というネガティブワードが表示されてしまうわけです。
- 事件
- 裁判
- 訴訟
- 過労死
- 損害賠償
のようなワードも一緒に表示されることがあります。
「宗教」
日本国憲法には、「信教の自由」として、宗教の自由が保障されています。
宗教の自由については、憲法第20条第1項が信教の自由は何人に対してもこれを保障する旨規定しているほか、同条第3項においては、国及びその機関が宗教教育その他いかなる宗教的活動を行うことも禁止している。
出典：日本国憲法第20条
とはいえ、行き過ぎた信教はやはりよろしくないです。サジェストに表示されるほどの熱狂的なものであれば、「この会社に入ろう！」という気持ちは湧きませんよね。
- 怪しい
- 洗脳
- カルト
- 実態
- 勧誘
のようなワードも一緒に表示されることがあります。
「しつこい」
営業電話や飛び込みなどで、精力的に営業活動を行っている企業に多いです。本当にいい商品やサービスであっても、同じところから何回もアプローチされることを良く思わない人もいます。営業をしている人の名前（苗字）が表示されることもあります。あとは、営業電話や飛び込みを強いられている企業の場合は、従業員側の「辞めたい」という気持ちがサジェストに表れていたりします。
- 営業電話
- うさんくさい
- うざい
- いらない
- 迷惑
のようなワードも一緒に表示されることがあります。
「評判」
必ずしも悪い評判ばかりではないですが、評判についての悪い記事が沢山ヒットするようであれば、こういったサジェストも出ていたら「マズい」です。「火のない所に煙は立たぬ」と言いますが、どんな小火でも尾びれ背びれでとんでもない大炎上になることもあるので、小さい火種でも摘んでおく必要があります。
- 口コミ
- 2ちゃんねる／5ちゃんねる
- 爆サイ
- うわさ
- 掲示板
のようなワードも一緒に表示されることがあります。
「倒産」
本当は倒産していなくても、「倒産」と出ていたら、求人希望者の機会損失に繋がります。例えば、名前がよく似ている企業が倒産したりしたときに、表示されたりしますね。ホームページまでたどり着いてもらえれば、倒産していないことはわかるのですが。サジェストは、事実でないことも表示されてしまうものです。
- 破産
- 業務停止
- 廃業
- 夜逃げ
- 閉店
のようなワードも一緒に表示されることがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか？検索窓に御社名を入力した時の「サジェスト」、また検索結果画面の上部、下部に表示される「関連ワード」において、上で紹介したような単語は見つかりましたか？「他の人はコチラも検索」という箇所に表示されていることもあるので、注意深く確認してみてくださいね。
「マズいサジェスト」が表示されていたなら「サジェスト削除対策」、表示されていないとしても表示される可能性があるので「サジェスト見守り対策」を行いましょう！
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